2021年8月30日

Windows11をRyzen第1世代1400にインストールした。

 Windows10で最後とか言ってたのに、Windows11を出してきたマイクロソフト。アップグレードできるcpuはかなり最近のものに限られる。未だにi7 4770で頑張っていて、大きな不満もないが、Windows10もアップデートの度に少しづつ重くなってきたように感じる。

 それと、仕事がらみで最近のノートPCとか触っていると、自分のデスクトップPC(S-ATA SSD)より操作が速く感じるようになった。ここ2年ぐらいで、ノートPCのストレージはNVMeのSSDがスタンダードになっていたのだ。試しにCrystal Disk Markとか走らせてみると、簡単にリード2000Mb/sオーバーとか出るし。なんかくやしいな。俺にはNVMeの刺さるPCがない。いや、あるじゃないか。4年ぐらい前に興味本位でメルカリで中古パーツ買って組んで、動作確認だけして放置したRyzen1400。

 ケースを電源壊れた他のPCに使ったので、マザーにCPUとメモリとSamsungのEVOを挿したまま数年放置してた。悪くはなかったんだけど、ソフトやらデータやら環境を移すのが面倒というのと、起動時間が早い以外差がないのと、いまいちRyzenに対して信頼を置けなかった性もあった。これが今や手持ちのパーツで一番最近のものだから、Windows11に近い存在なのだった。Windows11が発表されたときは特別興味もなく、1台ぐらいはWindows11にしてみようと思った程度だった。そもそも要件が思った以上に厳しい。

TPM2.0

マイクロソフトはHaswell以降などと言いながら、Windows11ではTPM2.0を必須にした。TPM2.0を載せたマザーはHaswell世代にはない。載せられるモジュールもあるみたいだが、海外から輸入すると高価であるし、実際動くかどうか。

ASROCK A320M

手持ちのマザーはASROCK A320Mで、マザー自体はWindows11対応OKらしい。これにRyzen3000番台を載せれば、Windows11も大丈夫だが、持ってるのは1400。まあダメ元でやってみよう。

インストール

保守用に購入しておいた電源付きケースに、CPU、メモリ、SSD刺さったまま放置していたマザーを組み入れて、電源オン。ほぼ4年ぶりにWindows10が起動した。ビルドは1709、古い。

マイクロソフトのインサイダープレビューからISOファイルがダウンロードできるようになったので、MSアカウントでログインしてダウンロード。これをRufusでブートできるUSBメモリを作成。

まずはアップグレードで、USBメモリを差して、ファイル内のsetup.exeを起動。PCチェックの段階で、CPUがダメ、TPM2.0がダメと表示され、先に進めない。USBメモリから起動してクリーンインストールしようとしても、同じところで弾かれる。まあ、やっぱりね。

結果としては、BIOSの設定で、AMD CPU fTPMを有効にすれば、インスト-ルできました。Windows10を1709から20H2に上げてみたり、海外からWindows11の少し古いビルドを探して試してみたり、とか色々試行錯誤はあったけど、最新のプレビュー版で大丈夫でした。

ファイルフォルダと右クリックの不具合

まあ普通に使えて、Windows10との違いとか確認してたんですが、どうにもならない不具合が出ました。タスクバーのファイルフォルダをクリックすると、開いたエクスプローラーが中身が空白のままでフリーズし、操作不能に。そのまま放置していると1分ぐらい後に、普通に表示されます。表示さえできれば、ファイルを開いたり操作は普通にできます。

それと、エクスプローラー内のファイルを右クリックすると同様にフリーズしたようになり、忘れた頃に右クリックのメニューが出てきます。これも1分後ぐらい。

さすがにこの不具合は使いにくいので、原因を探りました。

DDRメモリが8Gなのに4Gしか使えない→刺し直してOKだが原因ではなかった。

BIOSが古い?→3段階アップデートしたが変わらず、途中トラブルも。
BIOSアップデート2段階目でWindows11で初の起動できなくなる、リブートを繰り返すを体験。どうにもならず、USBメモリから3段階目にBIOSをアップデート。今度は修復画面が出たので、セーフブートからの起動に成功。以降通常起動OKとなる。
でもこれが原因ではなかった。

結局、設定から個人ファイルを残す方での初期化をしました。これで治りました。

その他、デスクトップ版のエッジをインストールしていないと、WebView2なんとかというエラーがちょこちょこ出ます。アプリ版だけ入っていてもダメでした。MicrosoftEdgeWebView2Runtimeも探して入れてエラーが出なくなります。

TPM2.0はインストールさえしてしまえば無用?

さて、ファイルフォルダの不具合を直そうとしてBIOSのアップデートを試しましたが、BIOSをアップデートすると設定がリセットされます。AMD CPU fTPMも初期設定では無効なので、アップデートで無効になります。でも、この状態でも普通にWindows11は起動し、特にエラー表示もなく使えています。この状態で設定から初期化をしても、TPM2.0のエラーは出ませんでした。

つまり、Windows11を使うのにTPM2.0は必要なく、1度インストールして認証さえすれば、初期化すらできるという事です。もちろんクリーンインストールはダメでしょうけれど。

Windows11インストール済みディスクの移植

というわけで遊び心に久しぶりに火がついて、もっと古いPCにもWindows11を入れてみたくなりました。正常に動いているRyzen1400のWindows11が入ったデスクトップPCのSSDのクローンを作成し、別のもっと古いPCに移植します。この場合、正常動作するのかと、Windows10で認証済みのPCなら、移植でもWinodows11は自動認証されるのか試してみようと思います。

UEFIブートが必須、Windows8以降のPCならOKか?ライセンス認証もOK

早速クローンのSSDを作って、廃棄前のWindows7ノートに差して起動すると、ダメでした。UEFIに対応してないとダメみたい。お次はWindows8.1の東芝ノート。これは不要品を頂いて8.1のままリカバリーしたものの低スペックでもあり、放置していたPC。これは、はい、来ました。一発起動OKです。

Windowsアップデートでドライバー更新して、デバイスマネージャーもOK。肝心のライセンス認証ですが、あたり前ですが、認証できません。ただしばらくすると、ハードウエアの変更が検知されましたと出て、指示に従って再認証させると、すんなりとデジタルライセンス認証されました。

クローンなのでPC名とか同じままでもあり、ライセンス不正を疑われないように一度PCを設定から初期化します。念の為、クローン元のRyzenPCはネット接続を切ってあります。

Windows11プレインストールPCの初期設定

今回のノートPCの初期化は、ユーザーデータ消去の初期化をしました。初めて見るデザインのインターフェイスで、おそらくこれが秋に出るWindows11プレインストールPCの初期画面なのでしょう。

最初に出てくるのは、地域選択、そしてWiFi接続か有線LAN接続が求められます。ここをスキップする事ができません。ネットに接続して先に進むと、PC名、ユーザー名、そしてマイクロソフトアカウントの入力。Windows10までなら、ネット接続を後回しにする事で、MSアカウントなしでもローカルアカウントで設定できたのですが、塞がれたようですね。面倒臭いなあ。ONEDRIVEの同期をしないを選択しても、結局ログイン状態になったりするし。

ユーザーフォルダの名前がMSアカウントのメールアドレスと同じ(@マークの前の部分)になってしまうのも嫌だなあ。

Windows11がプレビュー版でなく正式版みたいになる。

ユーザデータ消去の初期化を行うと、インサイダープログラムに参加していたハズが外れて、また参加ボタンが押せるようになる。つまり、正式版使ってる状態?ちなみにバージョンは変わらず、22000.168。ライセンス認証もMSアカウントによるデジタルライセンス認証という表現になり、ここからローカルアカウントに切り替えると、「MSアカウントによる」が消えるという適当さ。

まあこんなとこかな、おおよその挙動はわかった。根幹はWinodws10と変わっていないという事だ。あとは秋以降に正式版が出た後にも今回、プレビュー版を入れたPCが使い続けられるか、アップデートが提供され続けるかどうかという事だけだなあ。

最後にお勧めの中古デスクトップ DELL デル OPTIPLEX 3060

ここまで読んで面倒くさいなあと感じた方は、Windows11アップグレードに正式対応とメーカーホームページにある中古デスクトップがお勧めです。例えばDELLならこちら。


新品のNVMeのSSDがついてこの価格。CPUがi3-8100になると、3万円程度、i5-8500になると4万円ぐらいになります。

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