Qua station KTS31SWAを外付けHDDにして使う。
auのポータブルNASであるQua stationが使い物にならないと評判なので、安くなっています。これを分解してHDDだけ取り出し、USB接続の外付けHDDとして使おうというお話です。費用は、Qua stationが4,000円、2.5インチHDDケースが1,000円。合計で5,000円。普通にポータブルHDDの1TBを購入しようとすると約6,500円なので、それよりも節約できます。さらに不要になったQua stationの本体はジャンクで売却すればさらに節約できるかも。
白ロム?のQua stationは回線契約なしで使えるのか?
一応、分解する前にどれぐらいの事ができるのか実力チェックします。auのiPhone7を契約して使用中なので、今なら管理者として設定が可能なはずですが、やはりQua stationの回線契約がない場合は使えないのか?
入手した白ロムのQua stationにはSIMがそのまま刺さってました。電源入れると、LTEランプがグリーンに光りました。ひょっとしてこれまだ契約中?とりあえずこのまま設定してみます。
auのiPhone7にau Galleryを入れて、接続。WiFiとBluetoothをONにすることが必要なのですが、iOS11のバグなのか、Bluetoothがなかなか接続できません。とりあえずQua stationの背面のボタンでリセットをかけました。リセットかけたら、すんなり接続できました。
Qua stationのログインパスワードを覚えやすいものに変更。設定が終わるとau Galleryが自動で写真の同期をはじめましたが、すぐエラーに。設定>Qua stationのコンテンツを取得で手動で同期を掛けました。700Mぐらいの写真がありましたが、まあ5分ぐらいで同期は終わりました。iPhoneの場合、同期は手動でやる必要があるようです。
更新日順にすると全部今日なので、並びが無茶苦茶になり、撮影日でソートすれば日時順にはなるんだけど、スクリーンショットが全部まとめて今日の日付に入ってしまった。うーん、微妙。
パソコンでQua stationと接続
Qua station接続ツールをダウンロードして、パソコンにインストール。同じWiFiに接続してQua station接続ツールを立ち上げて、決めておいたパスワードを入れるだけ。Qua station接続ツール上でファイル操作するようにはなっているが、何の事はない。普通にエクスプローラーでネットワークの探索を有効にして、表示されたKTS31-XXXXXXにアクセスし、最初だけパスワードを入れればいいだけだ。普通のネットワークドライブとして使えるので、そちらが何倍も楽だ。Qua station接続ツールは使わないが正解。
非対応のアンドロイドタブレットで使う
SCT21のVLCプレーヤーにて、ローカルネットワークにKTS31-XXXXXXと表示され、ID Quastation パスワード 自分で決めたもの を入力することで、アクセスできた。動画と音楽ファイルのみ表示され、再生可能。ESファイルエクスプローラーではネットワークに表示されず、不可。File Commanderであれば、画像、他のすべてのアクセス可能だったが、ログイン情報が保存されず、毎回入力が必要。有料版であれば、フォルダをお気に入り登録できるので、たぶんOKか?
USBメモリからの取り込み
Qua station本体にUSBメモリを挿して、コピーボタンを押すだけの簡単操作、なのだが、、、、取り込んでくれるのは、対応したファイルのみで、他は無視される。フォルダ構造は無視されて、ファイルの種類ごとに、それぞれ画像や動画と振り分けられる。PCからも接続したUSBメモリの中は見ることができない。まあ、写真、ビデオ、音楽に特化したストレージという事なんでしょう。
SIMなしで使えるか?
一通り動作確認した後、Qua stationの電源を切りSIMを取り出し、電源オン。既に初期設定が済んでいる為か、何の問題もなく使用できた。初期設定さえ終わっていれば、Qua stationは解約後もそのまま利用は可能のようだ(自宅のWiFiに接続済みの場合)。
SIMなしで初期設定できるか?
再びQua stationを初期化し、SIMを挿してない状態でも設定可能か試してみます。するとこのような画面が出て、設定不可となりました。やはり、Qua stationの初期設定には契約中のSIMが挿してあるのが必須という事のようです。

au Galleryのアプリから登録かけるときに、スマホから空のSMSを送る操作が入るので、スマホ側も回線契約が必須。初期設定さえ終われば、Qua stationとスマホのSIM両方がなくても使えそうな気がするが、初期化したり、アプリ消したらアウトという製品なんでしょうね。
ところで、上の画面が出て初期設定に失敗してもQua stationとWiFiルーターの接続までは完了しているんです。ですから、パソコンから、ネットワークドライブとして使う事はできます。接続するときに、ID Quastation パスワード 裏面のWiFiパスワード を入れれば接続できます。
あるいは、Qua stationとダイレクトにWiFi接続する事でWiFiストレージとして使うこともできます。この場合はスマホでの初期設定も不要です。
まあ、でもそこまでして使う価値があるかな。やっぱりバラしますか。
分解してHDDを取り出す。
説明するまでもなく裏蓋あけていくだけなので、簡単です。NASだけに?信頼性の高いHGST製が入ってます。バルク品でも新品で6,000円ぐらいしますから、お買い得かもしれません。

パソコンに接続しても、WindowsPCでは中身が見れないフォーマットですが、再フォーマットすれば普通のハードディスクとして使えます。
HDDを交換してみる
Qua stationに、余りものの320GのHDDを差し込んでみました。リセットボタンで初期化すると普通に動きました。au Galleryから再登録し、同期をかけます。最初の一回目は必ず失敗するのですが、今回は何度やってもダメなので、連携設定から、すべての設定とコンテンツファイルの消去を実行しました。
そして再登録。今度は同期もバッチリで全く普通に使えます。正直なところ、簡単にハードディスクが交換できるという仕様には驚きました。半年ぐらい前にバッファローのLinkStationが壊れてハードディスクを交換したのだけど、交換しただけでは使えず、システムデータを書き込んであげないとダメだったので、あれこれ情報見つけて、苦労した覚えがあります。

Qua stationを動作させるためのシステムデータは本体のROM?内にあるのだから、使い道はともかくハードディスクがなくても動作可能のようです。うーん、これで有線LAN接続出来て、外出先からのアクセスにスマホのみという制限がなければ、、、使い物になりそうだけど、管理画面が塞がれているので、どうにもならないですね。
HDDなしでも使えるか?
交換したHDDを抜いて、電源オン。HDDランプは赤ですが、WiFi接続はできました。まあ、この状態での用途を無理やり考えるなら、Qua stationをWiFi中継器代わりに使うぐらいかなあ。狭い家なので必要ないけど。
接続不可となり分解
何度も初期化とか再設定とか繰り返した性なのかわかりませんが、数日でiPhone7での初期設定が全く出来なくなりました。早くもジャンクです。バラして、HDD以外に使えそうなものは、、、PCI接続のWiFi<Eモジュールがありましたが、パソコン用のドライバーなどないだろうし。

分解してわかった事は、以外とよくできているという事ですね。WiFi内蔵なので、基盤のICチップはすべて、ノイズ対策なのか薄い金属板で覆われています。HDDもしっかりと防振ゴムで固定されています。小さいながらFANもついてます。
※2018年5月記事追加しました↓
すみません、教えてください。
裏蓋を開けるコツがありますか?ネジは1本しかないのですが、何処で引っ掻けて有るのかわかりません。
コメント by chuancun 747 — 2019年9月14日 @ 11:01 AM