2016年5月31日

SpectraView IIがなくてもNECのモニターはハードウエアキャリブレーションできる。

SpectraView IIは高い!

NECのモニター用のキャリブレーションソフトとしては、ハードウエアキャリブの出来るSpectraView II がスタンダードですが、モニター本体とは別売りとなっておりまして、結構高い。まあ安いところで実売12,000円ぐらいですかね。EIZOのColoredgeシリーズならソフトはついてきますから。まあ、カラーエッジシリーズでも、最近はカラーナビゲーターのライセンスあるなしで価格差をつけているから同じようなもんかな。

まあそれはともかく、NECのディスプレイはSpectraView IIがなくてもハードウエアキャリブレーションが出来るんです。ではどうするかというと、医用モニターのメンテナンスツールであるGammaComp® MD QAを使うんです。

GammaComp® MD QA

GammaComp® MD QAというのは、医療現場用のディスプレイの品質管理を行うソフトウエアです。NECの医用モニター専用ソフトであり使用するには、ユーザー登録などが必要ですが、海外のNECのサイトからは普通にダウンロードできちゃいます。そして普通にインストールできます。しかもこの海外版はインストールで日本語が選べ、ヘルプファイルも普通に日本語です。つまり多言語対応のグローバル版なのです。そしてこの品質管理ソフトの機能の中にハードウエアキャリブレーション機能がついています。これを使うわけです。

このソフト、日本のNECのホームページには医療用モニター専用みたいに書いてあるけれど、海外版のマニュアルには、民生用モニターにも対応していると書かれているんです。対応モニターはこんなにあります。

MultiSyncシリーズ

P212, P232W, P241W, P242W, PA231W, PA241W, PA271W, PA301W, PA242W, PA272W, PA302W, PA322UHD
LCD1990SXi, LCD1990SXp, LCD1990SX, LCD2090UXi, LCD2190UXi, LCD2190UXp,
LCD2490WUXi, LCD2490WUXi2, LCD2690WUXi, LCD2690WUXi2 LCD3090WQXi

どうですか、使っているモニターがあるんじゃないですか。
SpectraView II対応モニターをほぼ網羅しているといってもいいぐらいです。日本のNECはこの情報を意図的に隠してるんじゃないでしょうか?

このソフトを使うはめになったのは、NECのとある医用モニターを入手したためです。とてもレアなNECのUA-SFTパネルの医用モニターです。昨年日立S-IPS PROパネルを使っているRS210をゲットしたので、どうしても比較してみたくなりノリでゲットしました。まあ、ちゃんと使いますけどね。

使い方

最新バージョンでは、ColorMunki、i1 Pro(2)、i1 Display Proにも対応していてドライバーも入っています。インストールするとデスクトップにメンテナンスツールというアイコンができるのでクリックします。GammaComp® MD QAが起動すると接続されたモニターを自動で認識、、、しませんでした。型番とかは認識しますが、コントロールの為の通信ができないようです。

最初はMacminiのBootcamp上のWindows7からHDMIをDVIに変換して接続していましたがダメでした。仕方ないので、サブ機のデスクトップPCにソフトを入れて接続、今度は自動認識しました。NECのモニターはディスプレーケーブルを利用したDDC/CI経由でパソコンと通信するため相性があるようです。

うまく認識されない場合はモニターをファクトリーリセットしてみるといいでしょう。

ちゃんと通信できるとモニターの情報が表示されます。管理用ソフトなので操作はやや難しいですが、ヘルプファイルのPDFにも説明が詳しく記載があるので大丈夫でしょう。↓クリックで拡大

キャリブレーションだけでなく、モニターの品質チェック、画面ムラのチェック、他のモニターとの色合わせなどもできます。まあ、キャリブレーションの注意点だけあげておくと、

● 管理者名の設定が必要(なんでもいい)

● エキスパートモードで操作がよい

● キャリブレーションはそのままでは医療用になってしまうので、色温度、ガンマ、輝度をマニュアル設定。

● 輝度の下限値に制限があります。医用モニター200cd、民生用は100cd以下にはできません。あくまで医用ということなんでしょう。

● キャリブレーション後はモニターのOSDで調整ができなくなる(機種による、モード変更は可)。

といわけで全く需要のなさそうなネタですが、せっかく試したので記録に残しておきます。

キャリブレーション中の表示

まあ、とても一般向けとは思えないソフトなので、これで試して必要性を感じたらSpectraView IIを買うのもいいでしょう。

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NECの医用モニターMD212MCについて

かなり特殊なモニターですが、まあ工夫すれば普通に使えます。右上にディスプレイセンサーが飛び出しています。そしてこれ収納不可なので、常に画面を少し隠しますが、邪魔なほどではありません。FANを搭載してますが、低輝度で使えば回らないのでうるさくないです。マニュアルによると最大輝度は850cd 初期値は400cd コントラスト比は1:1050 最大消費電力は100Wです。

一番の売りはNEC製の国産液晶パネル(UA-SFT)でしょうか?確かにきれいです。ザラザラ感がなくて絹のような質感です。この感じどこかで、、、アキバのヨドバシで観たナナオのCX240の感じにちょっと似ているかも。色域はsRGB相当ぐらいですが、Rは足りてるけれどBはやや不足、Gは少しピークがずれている感じでしょうか。

MacのColorSync ユーティリティ 白がsRGB

8,000時間オーバーでしたけど、特にムラ、ドット抜けなし。まあ、定価?40万円オーバーだったらしいモニターが中古とはいえ1万円程度で入手できるのですから、ジャンク好きにはありがたいことです。

裏メニュー(OSD)の入り方

RESET とEXITの同時押しで入れます。ムラ補正の調整とか、内部センサーのキャリブレーション、使用時間などの確認などが出来ます。

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