2007年5月15日

Quadtone ripでモノクロ&カラープリント

せっかく6色グレーインクを作ったので、専用ドライバーを使ってみようということで、Quadtone ripをダウンロードした。

http://www.quadtonerip.com/

グレーインク専用だと思ってたので、いままで使おうなどと考えもしなかった。しかし、これ以外となんでも動いてしまう!
プリントデータさえプリンタ側で認識できればOKみたいなので、新製品以外は使えそうです。
もともとLINUXでプリンタを使うためのドライバーをベースにしているらしいので、かなり汎用性がある。
A550、G730では、機種名でR340-GQでプリント可。ただ、GQとかK6とか末尾についているのは、グレーインクをセットした時の設定なので、そのままプリントするとスゴイ色で出てくる。使いこなしには、Curveを作る必要がある。G920では、R800。G800もR800で動いてしまったが使えたのは4色のみ。LM,LCは認識されない。

残念ながら、G730で6色グレーの効果を完全に引き出す設定はみつからなかった。
そのかわり、G920のモノクロプリントの潜在能力?を引き出せることに気がついた。

簡単な使い方のあらまし

G920の場合です。
ドライバーをインストールしたら、適当な画像をプリントしてみましょう。ただし、サポートしているのは、TIFFファイルなので、ファイル変換が必要。ファイルを開き、用紙(インチ表記)、用紙の縦横、簡単なレイアウトなどを選ぶ。プリンタの機種をセレクト。
上段が印刷するプリンタ、下段で対応する海外の機種を設定。末尾にUT,K6などどついてるのは専用グレーインク搭載用。

解像度を選び、Curve setupで、Curve 1のなかから、ひとつ選ぶ。
G920なら普通紙で充分きれいなので、試しずりは4X6(ハガキサイズ)を選んで、A4コピー紙をプリンタにセットすれば、表裏4回刷れます。Printボタンを押してプリント。

↓クリックで拡大

Curve Setupでblackを選べば純黒、sepiaなら温黒、coolなら冷黒が簡単にプリントできます。
濃淡は、一番下のほうの、Ink Limitで調節。画質に満足したら、マット紙や光沢紙でもプリントしてみましょう。
結構いけるでしょう。

このデフォルト設定のBlackでは、G920のマットブラック1色だけで階調をだしています。。
セピア、クールではカラーインクが濃度に応じて均等に使われます。色ころびのないモノクロプリントが簡単にできるのです。

試し刷りに成功したら、Curve 2も使ってみましょう。Curve 1でblack、Curve 2でsepiaを選ぶと、その下のCurve Blendingが有効になり、純黒とセピアの中間の色調が自由に作れるわけです。面白いですね。

そして、一番面白いのは、Curve creationです。メニューのtoolsから選択できます。
試しに、以下のように設定してみてください。

Default Ink Limitはインクの使用量の上限。100にするとしたたるほどインクが出てしまいます。
Black Boostは暗部の黒をより強くする機能。
エプソンのドライバーでは、いくら濃度を上げても、全体が黒つぶれするだけで、より強く黒くはできませんが、Quadtoneでは簡単にできるのです。まあ、そのぶん、注意も必要です。

各インクカートリッジごとの設定もできます。

Not usedでは、インクは完全に使われません。使いたいインクだけを完全に選べるわけです。
Grey inkでは、Gray Curveが適用されます。
Tonerでは、Grey Inkとは独立した、Curveがつくれます。
Copy Curve Fromでは、他のインクのCurveをそのまま使えます。MKを選べば、マットブラックと同じ出力パターンでインクが使われます。マットブラックのLimitが40、シアンが10なら、シアンはどの諧調でもマットブラックの1/4使われるということです。これを使えば簡単に色転びせずに、セピア調などが出来るわけです。
Load Curveでは、座標を入力することで、オリジナルなCurveが作れます。
明るい部分ほど、インク量を多くするCurveを作れば、グロスの光沢も乗せられるでしょう。

まあ、グロスについては、元画像を反転してネガ状態にしたデータを作り、グロスだけで再プリントしたほうが、うまくいきそうです。

設定ができたら、Create Curveボタンをクリック。Saveしますかと聞かれるので、Yesをクリックし、適当な名前で保存。
すると、Curveのグラフが出てきます。

画像の濃淡に対して、どれぐらいインクを使うかというグラフです。

フォトブラックをメインにして、CMYをちょっとずつ加えています。こうすると、単色よりは階調が滑らかになります。Curveが同じなので、色転びはしません。さらに、マットブラックを追加使用しています。こうするとコントラストと力強さが出てきます。
まだまだ工夫の余地はありそうです。

メインの画面に戻って、Curve 1を見てみましょう。先ほど作ったCurveが追加され使用できるようになっています。これでプリントしてみましょう。

あれこれ設定をいじくっては、グラフで結果を確認すると理解が深まってきます。
まだまだ、自分も理解不足ですが、Curveを使いこなせれば、色んなことができそうです。

マットブラックの単色プリントもとても高画質ですし、CYKでグリーン、K+B(実は紫)でパープルグレーもいいですよ。

最初から、このドライバーが使える事を知っていれば、G730モノクロ化もしなかったでしょうね。

もちろん、欠点もあります。

フチなし印刷出来ない。 これはあきらめましょう。

スジが出やすい。 解像度を変えて印刷してみると、ほぼ解決できます。1440x1440Superが安定しています。

印刷が遅い。一応、双方向のON,OFFもできます。でも全体に遅いです。

でも、5500を買わなくともモノクロプリントの可能性が広がるというのは、実に面白いものです。


G920で、オリジナルカーブを使って光沢紙プリント。
グレーインクなしで、ここまで出来れば、言うことなしである。


普通紙でも、とてもきれい。
冷黒調。


普通紙、マットブラック単色、2880dpi.
解像度を高くすると、濃度があがる傾向がある。単色の画質がとにかくいいのがお気に入りだ。

おまけ?

プリセットされたCurveをコピーして、編集できることに気がついた。
これらは、Profileのフォルダーに機種ごとにはいっている。


これは、6色グレーインクK6用のCurve。濃度に応じて、少し重なりながらインクが使われるようになっている。私の手作りインクは、カラーインクの濃度に合わせているので、これではダメ。試しにプリントすると、ネガのような面白いプリントが出来ました。よくみると、インクの並びも専用である。自分のインクと順序を合わせてもみたが、階調の境目に等高線のような模様ができる。これも面白いプリントではあるのだが?


とりあえず、グレーインク3色+Kだけで、トーンを出してみた。階調はうまくつながったが、繋ぎ目がやや弱いようなので、残る2色を全体にかぶせた。これでトーンはOK。薄いインクを暗い部分に使っても効果は少ないので、もったいないかな。


これは、PX5500用の純黒用Curveのひとつである。グレーインク2色とKで階調を出し、わずかに、マゼンダとシアンを乗せている。イエローは使われていない!純正のグレーインクだけでは純黒にはならないのがわかる。この補正は、私が2度刷りでやったのとよくにている。でも、一度で出来るにこしたことはない。

このCurveをG920に置き換え、G920に5500のインクをセットし、インクと各Curveをちゃんと同じに対応させれば、5500と全く同じモノクロプリントが出来る事になる。でもまだ保障も残ってるし、G900がジャンクで出たら遊んでみようかな。

裏技?

Quadtone Ripはモノクロ専用プリンタドライバーと書いたが、正確にはモノトーン専用といったほうがいい。
使うインクだけを選べるので、モノトーンであれば、どんな色でも出せるし、色ころびしない。
まあ、色ころびさせることも簡単だけど。

そして、カラープリントだって出来る。
フォトショップで、カラー画像をCMYKモードにしてチャンネルを分割し、単色のデータを作る。それを、Yのデータをイエローのインクだけでプリント。同様にCMKで繰り返して4回同じ紙にプリントすれば、カラープリントの出来上がり。
まるで商業印刷の工程のようだ。これだけではただ面白いだけで、実用性はあまりない。
G800(染料)で試したところ、発色はとても素直だった。色校正に使えるかも?

Y版をイエローインクだけでプリント 続いて、M版。
さらにC版 最後にK版で完成。
オリジナル画像 純スキャナでは正確な色がでませんが、ちょっとマゼンダが強いかな。実物はなかなか色が近いです。

純正ドライバーでは、Y100%の塗りでも、勝手にMを混ぜてきます。MにはCが、CにはMという具合。KはトーンをCMYで出そうとするので、正確なグレーは出ません。まあ、こんなことも出来るということで、おしまいです。

安い詰め替えインクなどを混ぜ合わせ、好みの特色を作って単色プリントしたり、シルクスクリーンや浮世絵のような、単色の重ね刷りなども、ちょっと面白そうだ。白のインクがあれば、パステルトーンなんてのも面白い。

ともあれ、プリンター出力を自由にコントロールできる感覚は独特のものである。
ソフトで画像をレタッチしたり、自然な色を出そうと純正プリンタドライバーをいじくりまわすのとは、全く違う面白さである。(2007/04)


データのCMYKとインクのCMYKは一致しない。インクは各社様々だからだ。正確な色を求めるとプロファイルということになるが、これはなかなかむずかしい(凝りだすと)。海外ではPM-G4500のモノクロ化がすすんでいるらしい。今のところ、永久チップや連続供給が可能な最終機種だからだ。

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