2008年10月16日

ICCプロファイルから読み解くプリンターのクセ

純正のプリンタプロファイルは、高額な機材でつくられているはずである。
だから精度もでているはず。プリンタプロファイルは、モニター表示された画像により近いイメージでプリントされる為の指示書のようなものだ。だから、モニター表示とプリントが同じと強引に仮定するなら、(実際はかなり違うが)プロファイルはプリンターやインク、紙のクセを表していることになる。COLOR DARKROOMでは視覚的に、プロファイルを見る事ができる。
それを利用してプリンターのクセを検証してみよう。↓画像はクリックで拡大

IP7500(上は純正プロファイル、下はEZ COLORで作成)

キャノンプリンタはあまり使いませんが、印象としては、プリントが明るい(薄い)、色は自然だが、やや全体に黄色い感じがありました。プロファイルを見ると、グラフ右は上より(ハイライトが明るい)で、ブルーのグラフが全体に下がっている(黄色が強い)など、プリントで感じた印象がグラフに現れています。この機種はEZ COLORでプロファイルを作った事があります。EZ COLORのグラフでは、自分が不満に感じた部分が修正されたカーブになっています。もっとも使った紙はエプソン純正でしたが。それじゃあ意味ないか。

PM-4000PX

こちらをご覧ください→COLOR DARKROOM
当時の顔料インクはマゼンダが弱いのか、とても強調されたプロファイルです。このように大きなクセ?がある場合、プリント結果はバラつきがおおきくなるのかもしれません。

PX-5600(グラフ上)とPX-5500(グラフ下)


PX-5600のグラフはとても滑らかです。RGBがきれいに重なっています。グレーだけでなく、他の色域でも変なデコボコはあまりありません。右側(明部)が、やや下向きですから、ライトインクがやや薄いのか、あるいは明るい色域で、彩度を強調しているような気もします。でも、両者で同じ画像をそれぞれのプロファイルでプリントし、結果同じ仕上がりになったとしたら、PX-5600の方がインクがたくさん減るのではないでしょうか。まあ、多くの改良がなされているのですから、ケチをいったらいけませんが。

強インクは変わったか?ホントに濃度アップ?

上がEP-801Aで下がPM-A900

グラフが中心より上側ということは、色を薄くしようとしているわけですから、エプソンのインクは濃い(またはたくさん出てしまう?)ということかな。A900ではブルーが上に持ち上がっています。ということは、イエローを弱めているわけです。でも、このプロファイルでプリントしても、まだ私のA900は黄色いのです。強インクは変わったといわれますが、プロファイルを見る限り、濃度は変わっていないようだし、イエローが薄くなったのでしょうかね。あるいはハード的に弱くしたか?あとはブラックの青みが減ったのかな?グラフを見る限りはかなりなだらかになっているので、発色は自然になっているようですが。

こちらに、でてましたね。やはり、黒と黄色が改良されているようです。プロファイルは正直ですね!?

左がEP-801Aで右がPM-A900

EP-801Aにクセの少ないのがわかる。強インク(32)のブラックはブルーよりなので、黒に近い領域ではマゼンダをかなり使う。用紙によっては滲みの原因になっているようだが、このへんも改良されているようだ。

PRO9000(上)とPRO9500(下)

PRO9000は評判がいいようだ。プロファイルはRGBがほぼ重なっていてクセがない。中間からハイライトは明るく、暗部はアンダー。こういうのは、全く人為的な脚色がなくてこうなるのか、最後は人間によってチューニングされているのだろうか?
PRO9500は、マゼンダが全体に足されて、暗部はかなりアンダー。こんなんで画像は潰れないのだろうか?

こんなグラフを眺めてつくづく思うのは、色のコントロールは大変なんだろうなあという事です。印刷業界の主流はいまだに4色ですが、それでも、頼むたびに色が変わったりします。4色でも大変なのに、インクジェットは6色インクです。6色インクジェットでは、たいていグレーのトーンが、2,3回色転びします。グレーインクを足して7,8色にするとグレーは安定します。さらにほとんど使われないグリーンとレッドを加えて10色のものもあります。どうコントロールしてるんでしょうね。

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