2014年9月3日

IC6CL80L。エプソンが新製品発表の裏で印刷コストを大幅アップ?

9月2日にエプソンの新製品が発表され、予想外の製品もあったので、楽しく眺めていましたが、一点気になるところを発見してしまいました。エプソンはわずか2年でインクカートリッジを70インクから80インクへと変更してしまいました。互換インク対策もあるので、それはいたしかたないのかもしれません。が、価格が大幅に上がっています。エプソンダイレクトショップでは、

IC6CL80L 6色パック 6,480円 1色 1,200円 (税抜) 

IC6CL70L 6色パック 5,229円 1色 943円  (税抜)

インクカートリッジの外観は全く変更ないので、単なる値上げなのか、インク容量を増量したのか?しかし、すでに70Lは増量タイプだから、あの小さなカートリッジにさらにインクを詰め込むスペースがあるとも思えないんだけどなあ。

EP-807AとEP-806Aの印刷コストが全く同じという不思議

EP-806Aの仕様表

70Lインク使用時のインクコストはL版で19.9円

測定条件はネットのアーカイブからこちら

EP-807Aの仕様表

80Lインク使用時のインクコストはL版で19.9円

測定条件はこちら

EP-807AとEP-806Aの印刷コストの測定条件は、印刷データ、用紙コストなど全く同じ。違うのはインクの価格だけです。

EP-807Aは80Lインクを1個1,200円として計算。

EP-806Aは70Lインクを1個943円として計算。

こんなに価格差があるのに、印刷コストが同じだなんておかしいと思いませんか?80Lインクは70Lインクの1.27倍の価格ですから、インクが同量であれば印刷コストも、約25.3円にならないとおかしい。

逆に、印刷コストが同じというのが正しいとすれば、80Lインクは70Lインクより3割程度インクが多い、又はインク濃度が3割濃くなければ同じ印刷コストにはならず、あまり現実的ではありませんね。

個人的には、インク内容量は70インクと80インクでは全く同じなのではと感じています。海外の新型モデルでは今回インクカートリッジの変更はありませんでした。XP-850とXP-860は同じ24インクです。日本でのみ、わざわざ型番を変えてインクを値上げしているわけです。


EPSONインクカートリッジ IC6CL80L 6色セット 増量

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¥7,387から


EPSON インクカートリッジ IC6CL70L 6色セット

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印刷コストの測定は第3者機関に委託すべき。

プリンターの印刷コストが、メーカーの発表よりも実際には高くなってしまうことは、ほとんどのユーザーは理解していると思いますが、それでもカタログ値は参考にします。印刷コストの測定については、JEITA(社団法人電子情報技術産業協会)の「家庭用IJプリンタの印刷コスト表示に関するガイドライン」を元に各社やってます。しかし試験するのは、あくまでメーカー内部の人間です。そして、それを監視する機関もありません。

海外では、インク容量が公開されているのに、日本では公開されない不思議。日本の消費者はホント、プリンターメーカーに舐められてます。

ともあれ、真偽のほどはまだわかりませんので、80Lインクが発売されたら、インク重量を測ってみたいとは思います。きっと3グラムぐらい重いはずです(笑)。まあ、チャンスがあればですけどね。あるいは、当ページをご覧になっている互換インク販売屋さんたちであれば、仕事柄プリンターもインクカートリッジも購入するでしょうから、計測して、お店のブログにでも公開してください。今回の新製品がインクコスト大幅アップとなれば、互換インクカートリッジはますます売れるでしょうからね。商売のチャンスですよ。

70インクと80インクは互換性があるのか?

もうひとつ試してみたいのは互換性です。カートリッジのキー溝の違いはあるでしょうが、キー部分を取ってしまえば、70インクがEP-807Aで使えたり、逆に80インクがEP-806Aで使えたりするのではないか?今回のカートリッジ変更は日本に限ってのローカルな型番変更なので、ICチップがほぼ共通だったり、プロテクトがきつくないかもしれません。そうなれば、相互に使えたり、あるいは80インクの互換インクの開発も、かなり早くできてしまうのではないでしょうか?

9月18日 エプソンに問い合わせてみた。

いよいよ本日発売ですね。iPhone6やiOS8に隠れて話題にもなりませんが。インクの値上げについてエプソンの窓口に問い合わせてみました。回答は、「確かにインクの価格は上がったが、そのぶん印刷できる枚数も増えているので、印刷コストは変わらない。」とのこと。

要するに、インクの量が増えているようですよ。ホントかなあ。機会があれば計量してみようっと。

互換インク屋さんが検証してくれたようです。

http://shop.plaza.rakuten.co.jp/chips/diary/detail/201409180000

黒インク以外は若干増量されているらしい。ここまでやってくれるならせめて0.1グラムが計量できるデジタルスケールで計って欲しいところ。ここ数年エプソンはインク容量を0.1グラム単位でコントロールしてますから。

実際のインクコストは使い方次第

インク容量が1割増えたとしても、印刷可能枚数が1割増えるかどうかは、プリンターの使い方によります。メーカーの印刷コスト算出方法は、インクがなくなるまで連続印刷です。ですから、今回の70インクから80インクへの変更で、「インクコストが変わらない」と感じる方はごくわずかだと思います。

条件とすれば、一週間に一度は印刷する&一度に数十枚印刷する方ですね。こんなヘビーユーザーはごく少数でしょう。多くのユーザーはインクが長持ちするようになったとは感じられず、インク購入時にインクの値上がりを実感し不満を漏らすでしょうね。

2015年11月 インクを買うぐらいならプリンターを買おう

記事投稿から一年、80インクはやや値下がりしましたが、それでも80Lタイプで6色セットで6,000円します。対して発売から1年が過ぎたEP-707Aは7,500円程度です。そしてありがたいことに、在庫限りではなく、継続販売です。


EPSON インクジェット複合機 Colorio EP-707A 無線 スマートフォンプリント Wi-Fi Direct

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¥7550から

プリンター購入時に付属してくるインクは80Lインクよりわずかに少ない程度です。乱暴なやり方ですがプリンターから付属インクだけ抜きとって現在使っているEP-807Aなどで使い、残ったプリンターは売却、あるいは使わないで予備として保管しておく手もあります。インクを買うよりプリンターを買ったほうがお買い得と言う状況は、8月9月の在庫処分の時期には見かける事でした。

しかし、この年末のプリンターが一番売れる季節に、いつまでも在庫処分価格のプリンターを販売し続けるのはメーカーにとって得策ではないと思うのですが?どうなんでしょう。一度下がった価格は上げずらいし、他の新製品の価格が割高に感じるようになってしまいます。

いつまでも在庫の終わらないMG6730

激安のエプソンEP-707Aに対抗してなのか、キャノンの旧機種MG6730の在庫がなかなか終わりません。黒に限りますがアマゾンで8,800円です。


Canon キヤノンインクジェット複合機 PIXUSMG6730BK ブラック

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こっちもグレーインク搭載で上位機種と印刷性能は同じです。こちらはおそらく年内には在庫がなくなるのでキャノンがいい方はお早めにどうぞ。

5件のコメント »

  1. お久しぶりです。
    印刷コストについてなのですが、インクカートリッジの値段とインク量のほかに
    成分の違うインクの場合は濃度や色材の色純度も関係してきます。
    また、従来のエプソンプリンタはキヤノンに比べると暗い画像だったので
    少し明るめの絵作りにしてインク消費量が減っているのかもしれません。

    コメント by プリキッチャン — 2014年10月8日 @ 2:40 AM

  2. 成分の変更も可能性としてはありますけど、今回のようなマイナーチェンジではそこまではやらないのでは?プリンタードライバー、色変換テーブル、プリンタープロファイルなど全部変更しなくちゃなりませんから。インクの値上げ分を印刷コストの計算で相殺できるだけインクの量を増やしただけではないでしょうか?

    コメント by junky — 2014年10月9日 @ 10:24 AM

  3. うーん、成分の変更はムリかもしれませんが
    価格の差をインクの増量だけで吸収できますかね?
    あのカートリッジで20%以上増量するのは難しい気がするのですが・・・
    上で書いた明るめの絵作りと
    ヘッドクリーニングやインク交換時のインク消費量の見直しあたりで
    つじつま合わせをしているのではないでしょうか。

    コメント by プリキッチャン — 2014年10月17日 @ 3:33 AM

  4. 現在のインクコスト計算方法のカラクリです。
    例えばイエローインクをセットしてインクがなくなるまで連続プリントして200枚印刷できたとすると、1枚当たりのコストはインクカートリッジの価格/200になります。これを全色に対して行って、各色のコストを合計したものが、プリント一枚当たりのインクコストになります。

    しかし、イエローインクがなくなるまえに、マゼンダが先になくなったらマゼンダを交換しなくてはなりません。交換すれば当然ノズルクリーニングが起こり、イエローインクはかなり目減りしてしまいます。

    この時、マゼンダが10%増量してあって、インク交換なくイエローインクが最後まで使えたとすれば、中途でノズルクリーニングがない分、イエローインクのインクコストが下がります。イエローインクも10%増量してあったとしたらさらにインクコストは下がります。

    ややこしいのでおおざっぱに流れをまとめると、

    インク約10%増量(主にCMYの3色)
       ↓
    カートリッジ交換回数減る
       ↓
    ノズルクリーニングの回数減ってインクの無駄が減る
       ↓
    インクコスト20%下がる 
       ↓
    インクの値段25%アップ
       ↓
    相殺してインクコストは変わらずと発表(あくまで試験条件にて)
       ↓
    実質値上げでエプソンうまうま。

    こんな感じかな?

    コメント by junky — 2014年10月17日 @ 10:48 AM

  5. 単純にギリギリまで使いきることが出来るようになっただけだと思いますが。

    コメント by 匿名 — 2016年10月8日 @ 2:36 PM

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