2012年4月13日

X-riteがi1 Pro 2を発売!

X-riteが、新製品i1 Pro 2を発表しました。ハードウエアの更新の順番としては、i1 Displayが昨年i1 Display Proにとって変わりましたので、次はi1 Proの番だなとは思っていましたが、予想以上に速い発売です。だって、1年前にソフトウエアを刷新して、i1 Proとして新発売したばっかりですから。

昨年発売されたi1 Proは、海外では2月頃販売されましたが、日本での発売は6月末でした。そして、今度のi1 Pro 2は、珍しく海外と日本の発表と発売にタイムラグがありません。5月中旬には国内販売されます。しかも、それほど高くありません。昨年i1 Proを購入された方はちょっと悔しい事でしょう。この手の専門的すぎる製品はしょっちゅう新発売されるものではないし、とても高価です。一度購入したら、そうそう買い換えるものではありませんからね。

でも、それでも、さっさと手持ちのi1 Proは売り払って、乗り換える価値がありそうです。それぐらい今回はリニューアルしています。

変わったものと変わらないもの。

ソフトウエアの i1 Profilerはバージョンアップしましたが、基本部分は変わっていません。大きく変わったのは測定器です。実に10年振りぐらいではないでしょうか。X-RITEに吸収されたグレタマクベス社が製作しているこの測定器は、細部のリニューアルはされたものの、ずっと同じ形です。そして今度のi1 Pro2の測定器も、機能が追加されて外観はちょっと変わったけど、中身の光学系とか、基本部分が変わっていない事は、その独特のズンドウスタイルからわかります。さすがmade in Switzerlandですね。

測定器の変更点は以下のPDFに書いてありますから、大きな変更点だけ読み取ってみます。

http://xritephoto.com/documents/literature/ja/L7-518_i1PRO-i1PRO2_ja.pdf

i1 Pro 2では光源が2つに

これまでは光源はタングステンランプのみで、UVフィルターあり、なしで2種類の測定器がありました。i1 Pro 2分光測色計では、光源としてタングステンランプとUV LEDの二つが搭載され、タングステンランプだけの測色も出来るし、両方を同時に使った測色も出来ます。これによってOBC(蛍光増白剤補正)に対応したり、D50での測色も出来るようです。

簡単に言うと、より人間の目で見た結果に近い印刷結果が得られるプリンタープロファイルが作れるようになったという事です。

M0 M1 M2とは

新しいisoの規定があるようですが、わかりにくいですね。
M0は旧来のi1 ProでのUVフィルターなしでの計測と同じ。
M2は、UVフィルター付きでの計測、あるいはUVを除外した計測。
M1はD50光源でUVあり、つまり紫外線のある計測。

i1 Pro2では、タングステンランプのみのシングルスキャンがM0。
タングステンランプとUV LED(紫外線のみを出すLED)の同時使用がM1。
2つの光源を組み合わせる事で擬似的にD50光源と同じスペクトルを作りだせるようです。
i1 ProにはUVフィルターはありません。それなのにM2の計測が出来るのは、計算によって影響を除外できるからです。UV LEDで紫外線による蛍光を測定して、その分をM0から差し引いてM2のデータを得るというような事らしい。

ともあれ、カラマネでは、モニターをD50、環境光もD50、などとやたらとD50が出てきますから、D50をエミュレートするM2モードが、ほとんどの場合、よい結果を得られると思います。

その他

測色の時のガイドレールがアルミ製に。精度がよくなったのか、最小パッチが10ミリから7ミリに。パッチが小さいということは、A4の紙で読み取れる色数が増えますから、紙とインクの節約になり、プロファイルの精度アップにもなります。

アルミフレーム(本体かホルダーか?)でモニター測定時の温度上昇を防ぐ。内部に温度センサーもある。暗い色のパッチの読み取り精度向上。輝度1200cd/m²まで計測可能に。モニターキャリブレーション時の欠点とされた部分も改善されているようです。付属品類もほとんど見直されて新しい使い勝手のよいものにリニューアルされています。

i1 Pro 2の価格

B&Hで予約できますが、価格は、

i1Basic Pro 2 $1,149.00
i1Photo Pro 2 $1,499.00
i1Publish Pro 2 $1,740.00

こんな感じ。日本では12万、16万、20万てとこでしょうか。なんとなくですが。というわけで、昔から比べたら安くはなってきたけど、個人では勇気のいる価格です。

新発売をきっかけにヤフオクに出てくるであろう旧製品を安く買うという考え方もありますね。モニターのキャリブレーションなら、ほとんど精度差はないでしょうし。旧製品で一番安いi1 Basic ProのUVなしであれば、Argyll CMSで、プリンタープロファイルにOBC補正を効かせる事ができます。

i1Publish Pro 2のアップグレード

こちらにアップグレードの手順が出ています。

http://xritephoto.com/ph_product_overview.aspx?ID=1951&catid=109

今回はハードウエアを更新しないと意味ないですから、アップグレードA、Bともにハードとソフト付きになります。手順としては、手持ちのi1 Proのシリアル番号などの登録が必要なようです。旧機材の返却は不要で、そのまま使えるようです。まあ、アップグレードといっても新品購入とほとんど変わらないので、せいぜい2万円引きってとこでしょうか。

昨年発売のi1 Photo Proなどの場合は、ハードとしてi1 Basic Pro 2を購入すればいいようですが、それでも12万円ですね。でも1年落ちのi1 Photo Proならオークションで8万円ぐらいで売れるでしょうから、アップグレードもいいかもしれません。

ともあれ、買い替え需要で、オークションやら中古市場にi1が出てくる回数は今後増えそうですね。

ヤフオクでi1 Proを探す

国内でも予約販売開始

正式な価格発表前ですが、すでに予約販売がはじまりましました。ムラウチが安いようです。

【送料無料】【smtb-u】エックスライト i1Basic Pro 2 KHG0906 118,419 円

【送料無料】【smtb-u】エックスライト i1Publish Pro 2 KHG1206 197,337 円

【送料無料】【smtb-u】エックスライト i1Basic Pro 2 i1 Publish Upgrade B Bundl 167,811円

アップグレードの価格差が3万円です。5月10日発売との事です。海外販売と同時に国内販売ですから、気合がはいってますね。

2件のコメント »

  1. アップグレードの場合には、
    ライセンス上旧機器はヤフオクなどでは 売れないでしょうね 多分。
    また i1Publishそのものも当初低品質で 沢山のユーザを泣かした製品だった事をふまえると
    製品リリース後 半年以上は様子を見た方がよいかも知れません。

    コメント by 通りすがり — 2012年4月18日 @ 6:36 AM

  2. ヤフオクで売却しても問題ないのでは。
    注意点は、アップグレードしてしまうと旧i1 Proのライセンスが、すべて新i1 Pro 2に移ってしまい、旧i1 Proではモニターキャリブレーションしか出来なくなる事です。そうなると高い値段では売れなくなります。

    買う側もアップグレード済みかどうか確認しないとトラブルの元です。

    売却を考えるなら、新規にi1 Pro 2を購入して、旧機材はそのまま売却するほうが無難な気がします。アップグレードとの価格差は3万円程度ですからね。

    コメント by junky — 2012年4月23日 @ 9:32 AM

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