ColorEdge CG241W 宝の持ち腐れ?
数年前にプチEIZO信者となってから、これまでいくつかナナオのモニターを手に入れて使ってきました。中古とかジャンク品ばっかですけどね。CRTのT966に始まってL567、L565-Aと使っています。画面の黒ズミが目立ってきましたので、まだパネルの在庫がありそうなうちに、修理をお願いしようかなと考えていたら、あえなくパネル交換の修理対応が終わってしまいました。残念。
楽天で、たまに中古液晶モニターをチェックしています。ネットショップの更新は週末のお客さん目当てで、金曜日更新が多いんですが、金曜日以外もポツポツ追加されています。
液晶モニターもほんとに安くなりましたね。S-IPSで3万円でWUXGA(1920×1200)ぐらいのもありますから、中古の液晶モニターなんてよほどでないと、買う必要なんかないと思います。でもナナオのカラーエッジといえば、プロご用達ですから、話は別です。きっと腐っても鯛でしょう。たとえ3万時間使われていたとしても。 いやいや、せめて1万時間以下じゃないと程度が不安ですよね。
RAIFORCEシリーズ
なんだか戦闘機みたいな名前ですが、ナナオの医療用モニターで、すごく高いんです。Raiforceの中古もチラホラ見かけるようになりました。買い替え需要のお下がりでしょうね。どれも使用時間が2万ぐらいいってるようなので、ちょっと手がでませんでした。
CG21 CG211
ColorEdge CG21とかは、初期のタイプで中古をネットショップで発見できますが、使用時間3万越えとかでは、いつ壊れてもおかしくないし、修理代なんて高くて払えない。CG211はまだ高すぎ。
ColorEdge CG241W
さて、こいつです。ほんとは日立のS-IPSである、L997とかの中古を大本命で狙ってたので、はっきりいってノーマークでした。あれ、カラーエッジが安いなあ。でもこんなのあったっけ?って感じでした。あれこれ調べると、発売されて3年半ぐらいの機種でした。それならば仕事で使われていたにしても、使用時間は多くて8000時間程度ではないかと予想出来ます。程度はいいかも。元の売価は18万程度ですから、これが2万ちょいなら、お買い得といえます。ひっかかったのは液晶パネルです。サムスンS-PVAだそうです。賛否両論あるようですが、あまりいいものではないらしい。でも、気に入らなければオクでさばけそうだし、ということで買ってみました。といっても買ったのは昨年の12月です。

基本チェック
製造 2008年3月 使用時間 約6500時間 これぐらいならまあまあですね、ドット抜けやムラもないようです。外装もすり傷程度。フード付きでなかったのがとても残念。はったりがきいていいんだけどね。フードだけでも買うと2万円します。
印象
うーんデカイ。パネルが厚い。そして広い。心配していた視野角は、あまり気になりませんが、黒浮きはありますね。正面からみて、黒く潰れた画像も、斜めから覗き込むとディテールが残っています。画面中心を見ていると、周囲の色がやや浅く(白く)黄色く感じます。テキストはL567と比較すると、やや細く、カクカクした感じになります。何が違うんでしょう。
立ち上がりが遅い。
冬で気温が低いせいなのか、立ち上がりがとても暗い。切れかけた蛍光灯みたいに、5分ぐらいしてからぱっと明るくなります。こういうものなのか?不良品なのか。10分ぐらいすれば安定し、それ以後は問題ない。
ドット抜け発見!
2日目にグリーンのドット欠けがひとつ見つかった。これはかなりがっかりしたけど、右上のほうで、ほとんど気にならない。さらに、1週間後。常時点灯ドットに気がついた。レッドとグリーン、計3箇所あった。これも気がつかなかったぐらいだから問題ないレベルだが、新品で買ったら文句言いたくなるでしょうね。
色ムラ
あるといえば、ある。白い雲にわずかにピンクやブルーを感じるイメージかな。コンデジの偽色に似ている。ある色をベタ表示した時などにドットの色が完全には揃わずにバラつくので、もやもや、キラキラを感じます。でも、LGのS-IPSであるVL-202Hよりは全然ましです。
デジタルユニフォミティ
電源投入後しばらくすると有効になるようで、効果を実感できます。周囲が暗く見えたりとかは、感じません。
目の疲れ
使い始めて2、3日は夕方しょぼつく感じがありましたが、以後は慣れてしまいました。
色の正確さ
色の正確な表現を一番期待していたわけですが、問題ないとしか言えません。キャリブレーターを持ってないので、評価のしようがない。でも、いいと思いますよ。暗部はやや苦手なのかRGB5がやっとかな。黒の締まりはいいんですけどね。
広色域モニター
広色域モニターはどうしても発色が派手になるので、そのままではネットを見るのは疲れる。ので、ネットはsRGBモード、PHOTOSHOPとか画像を扱う時だけカスタムモードで5000Kにて。ハードウエアキャリブレーションに対応したCALモードは残念ながら封印です。もったいない。早くキャリブレーターを買いたいところですが、2万円ちょいで買ったモニターにさらに2万円かけるのもねえ。使い始めて早半年、S-IPS信者のつもりでしたが、S-PVAも悪くないなあと感じていますが、一台あれば充分です。
動画に強い
HDCP対応ですから地デジもOKです。まあ、今時動画に弱いモニターを探すほうが難しいけど。
半年以上経ってやっと今頃再評価
COLORMUNKIが入手できたので、やっと正しい評価というか使い方ができるようになりました。というより、CG241Wを手にいれてしまった性でどうしてもカラーモンキーが欲しくなってしまったってのもあります。ソフトキャリブも悪くないですけど、やはり当り前ですが、ハードキャリブがいいですね。グレースケールも色転びがほとんどなくなるし。5月頃からは気温も高くなって、電源オンからの色の安定が早くていいです。
とはいえ、キャリブレートでパネルの特徴まで補正されるわけではないですから、上に書いた黒浮きや黒潰れ、周囲が黄色く見えたりがなくなるわけではありません。でもまあ、色温度5000K輝度80cdまで落とせば、かなり見やすい感じです。ついついWEBもそのまま使ってしまいます。
AdobeRGBをどうするか?
モニターの色の正確さを手に入れたわけですから、色空間もちゃんと扱わないといけませんね。これまでは画像処理をする時に、適当にsRGBとかAdobeRGBが混在していましたが、ちゃんと意識して統一しなくてはいけません。やはり自分には、オーバースペックかなあ。とはいえハードキャリブレーションを味わうと、ソフトキャリブには戻りたくなくなるし。印刷メインであればハードキャリブ&sRGBモニターのほうがいいのかも。