2008年11月13日

COLOR DARKROOM

ICCプロファイルを作成できるソフトを探しているうちに、COLOR DARKROOMというPHOTOSHOPのプラグインを見つけた。とりあえず、インストールしてあれこれいじくってみたが、よくわからない。適当に終了して再開してみると、あと4回しかセーブできない!と警告が。トライアル版は5回しかセーブできないのだ。それなのにわけもわからず一回使ってしまった。デリートして再インストールするも、どこかにデータが残っているらしく、表示は消えない。しかたないので、むやみにセーブしないようにしながら、あれこれいじくってみた。

COLOR DARKROOMで出来る事。

ICCプロファイルをグラフと画像で確認できる。
プロファイルを編集、保存ができる事。
編集は入力側と出力側で出来る事。
使い方のポイントは2点。
全体への修正(コントラスト、色かぶり、彩度など)は出力側で行う。
特定の色(色域)に対しての修正は入力側で行う。

COLOR DARKROOMの操作手順

photoshopでフィルター、AMS、COLORDARKROOMと選択して起動。
FILE、OPEN、で何かしらプロファイルを選択して開く。
最初の画面には、プロファイルの情報が表示される。↓クリックで拡大

color_darkroom1

気にするところは、discription(説明)。ここは、PHOTOSHOPのプロファイル一覧に表示されるテキストなので、編集して保存するときは、名前を少し変えないと使うときに見分けがつかないので注意。
ここだけでなくファイルの保存も名前を変えないと上書きされてしまうので、必ずSAVEASを選ぶ。
あと、LUT POINT。これは表示されるだけだが、ICCプロファイルにどれだけ色変換の指示があるかということ。
17pointとは、LabカラーのL(輝度)を17段階にわけているということ。これにa,bの彩度座標が加わって、total4913。4913色分の色変換の指示があるというわけだ。
単純に考えれば、LUT POINTが多いほど、プロファイルの精度はいいはずだが?
最近のエプソンの機種では、LUT POINTは33、total35937である。
ちなみにEZ COLORでは、LUT POINTは11、total1331で、その差は実に30倍近く!個々のグラフを見ても、EZCOLORはカクカクだ。ICCプロファイルを視覚的に見れた事で、EZ COLORでプロファイルを作るより、純正プロファイルを編集した方がより結果がいいのではと考えたわけです。
※マックでEZ COLORを使うと同じソフトなのにバージョンが2.66にあがり、LUT POINTは15、total3375になります。どうせならマックで使いましょう。まあ、実際のプリントでその差をみつけるのは難しいですけど。
それと、プリンタメーカーのプロファイルの編集などもマック版だと出来ます。

左下のSPOT COLOR のGRAPHをクリックします。

これは入力側のプロファイルの中身をグラフ表示したものです。
右側のLUT POINTのa,bの数字を0にします。これは、彩度が0のグレースケールのグラフです。グレーバランスだけを編集したい場合はこのグラフだけ編集すればOKです。グラフの線はRGBで、左側が輝度が低い(黒)、右が輝度が高い(白)。上側がプラスです。
わかりにくいですが、例えばグレーがマゼンダかぶりしていたらグリーンのグラフを上に、シアンかぶりしていたらレッドのグラフを上にという具合です。
RGBの各ボタンを別々に選択すれば、特定の色だけ、3つとも選択すれば、全体を+-できます。キーボードの→を使うと素早く作業できます。
次に、下側のボタンSAMPLEをクリックします。

PHOTOSHOPで開いている画像が表示されます。
さらにInputをクリック。すると表示画像にプロファイルが適用されて色が変化するのが確認できます。
PM-4000PXであれば、画像が盛大にマゼンダかぶりします。これは、このプリンタではこれぐらいマゼンダを強くしないと、正しい色にプリント出来ないというプロファイルの色変換を示しているわけです。
ともあれ、手持ちの4000PXは、このプロファイルでは、全体にマゼンダかぶり気味で、画面よりコントラストがやや低いようです。
元の画面に戻って、今度はCURVEのGRAPHをクリックします。これは出力側のプロファイルのグラフで最初はニュートラル(一直線)です。

こちらも、必要に応じてRGBを選択し、グラフを作ります。この例では、まず、マゼンダかぶりをとるために、Gだけを+(上側)に動かしたグラフをつくりました。次に、RGB全部を選択し、右側(明部)を+(明るく)に、左側(暗部)をちょっとだけ-(暗く)にして、コントラストを強めました。これでもわずかにマゼンダが残る気もしますが、それも4000pxの個性?でもあるわけで、まあ、お好みでというところ。右下のDIFFERENCEをクリックすると、表示が変わります。

このほうが調整しやすいかもしれません。順番としては、全体(出力側)を編集、プリントを繰り返して追い込む。次にグレーバランスなど、特定色域を編集、プリントして納得いくまでくりかえす。
納得のいくまでというのが、むずかしいし、とても5回では無理なような気もしますが、全体(色かぶり、コントラスト、明暗、彩度)を調整するだけなら、2,3回で、かなり改善できます。必要を感じたら購入すればいいわけです。ちょっと古いプラグインですけど。

それにしても、どうして純正プロファイルできれいにプリントできないのか?
プロファイルは新製品の発表の時にしか配布されません。紙もインクもプリンタも初期の品質のまま生産され続けるわけもないし、製品のばらつきもあるのでしょう。プリンタのへたり?なども考えれば、プロファイルは時々作り変える必要があるものであるわけです。しかし、そのために高価な機材をそろえる、あるいは作成を依頼するのも大変である。その点、COLORDARKROOMは、簡単に微調整ができるので、便利だ。出力側は、リセット出来るし、プロファイルの中身をいじらないので、バランスを崩す心配がない。
SPOTCOLORは、プロファイルそのものを編集することになるので、注意が必要だ。プロファイルの色空間は3次元で、ある色を大きく変えてしまうと、その影響が周囲の色に影響を与えてしまう。実際のプリントでよほど気になる場合、その都度調整するのがいいだろう。純正プロファイルの30000にもなるポイントを手作業で修正することもできるが、だれもそんなことやらないでしょう。

3件のコメント »

  1. 大変参考になりました。

    <カラーモンキーでプリンタプロファイルを作って印刷,調整…>
    この一連の作業を繰り返せばモニター表示≒プリントにはなります。
    が,どうしても解消できない色転びが残り,ギブアップしそうになったときに
    拝見し,早速ダークルームのトライアル版を試してみました。が…

    メーカー純正のプロファイルは読み込めましたが,自作のものは読み込めませ
    んでした。どういった原因が考えられるでしょうか?

    純正のプロファイルはあまりにもデータ(モニター表示)とかけ離れていて,
    加えて,いろいろ試しても残るプリンターの“頑固なくせ”があります。
    そういう中で,ツールで自作したプロファイルをダークルームで調整して使う
    ことができれば,デバイス任せにならない最良のプロセスになるかも…と期待
    しているのですが。

    作業環境は,ヴィスタ,キャノン9000MkⅡ,PS5です。

    御教示よろしくお願いします。

    コメント by 山田一 — 2012年6月8日 @ 3:22 PM

  2. カラーモンキーは作成するプロファイルのバージョンを2と4から選択できます。デフォルトは4だと思います。COLORDARKROOMは古いプラグインですから4には対応できないのかもしれません。あと、拡張子が.icmのプロファイルしか開けません。しかし、.iccのプロファイルも.icmに拡張子を変えてしまえば開けます。
    モンキーをお持ちでしたらArgyllCMSを使うと、測色数を増やせるのでプロファイルの精度があがりますが、それでも紙やインクの限界があります。
    当サイトのカラマネ関連の他の記事も参考にしてください。

    コメント by junky — 2012年6月9日 @ 12:25 AM

  3. 早速のお応えありがとうございました。
    教えていただいた方法でトライして,
    また結果をご報告します。

    コメント by 山田一 — 2012年6月11日 @ 5:53 PM

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