2010年7月16日

BT FONとソフトバンク、FONが通信会社と提携するとどうなるのか?

一回で終わるつもりだったFONネタですが、なんとなく煮え切らないのでもう一発。

FONユーザーは3タイプあります。

LINUS 自分のFONルーターを開放することで、他者のFONスポットにアクセスできるユーザー。
ALIEN FONスポットにアクセスするために、お金を支払うユーザー。
BILL 自分のFONスポットを有料で開放して、お金をもらうユーザー(日本では出来ない)。

の3つです。
でも、FONが通信会社と提携したことで、新しいタイプのユーザーが生まれました。
FONルーターなしで、FONスポットにアクセスできるユーザーです。
以後の文章をわかりやすくするため、新しいユーザーを契約LINUS、これまでのユーザーは一般LINUSと呼ぶことにしておきます。

契約LINUSはFONスポットを無料で使えますが、通信会社には通話料やオプション料金などの対価を払っていますから、実際は無料ではありません。もちろん、回線を解約すれば、FONスポットは使えなくなるでしょうし、そうでなくてはおかしい。ということは、契約LINUSのユーザーアカウントは、FONではなく通信会社(BTやソフトバンク)が管理しているはずです。

ソフトバンクとFONの関係を考える前に、すでにFONと提携している通信会社BT(イギリス)を見てみましょう。

イギリスの場合

  1. BTの場合は、ユーザーに配布している無線LANルーターにFONのソフトウエアをあらたに組み込んだ。これにより、ルーターがFONの機能を持った。BT FON。
  2. BT Total Broadband customers(ブロードバンドの契約者)は、自動的にルーターのFON機能が有効になり、BT FON化。しかし、このルーターを持ってなくても、契約者はFONスポットを使える契約LINUSである。
  3. 2010年3月末で英国内ホットスポット(BT FON+FON)は95万。比率からすれば90%以上はBT FONユーザー契約LINUSであり、一般LINUSはすでにごく少数派。同時期日本では5万。
  4. BT FONユーザー、FONユーザーともに、BT FONとFONスポットが無料で使える。
  5. BTはBT Openzoneというホットスポットを展開済み(Yahoo BB スポットのようなもの)。
  6. BT FONユーザー(BT Total Broadband customers)はBT Openzoneも使える。
  7. BT Openzone customers(ホットスポットのみの契約者)はBT FON(既存のFONも)スポットが使える契約LINUSである。
  8. FONルーターの販売は継続中。価格は6000円程度から。購入者はBT Openzoneに数時間お試し接続ができる。
  9. イギリスのスタバはBT Openzoneであり、FONユーザーの利用は有料である。

FONルーターを購入したFONユーザーからすると、BT FONスポットにはアクセスができるから、BT FONユーザーが、自分のFONにアクセスするのは、構わないと考えるでしょう。ハガレンの等価交換といっしょ?
でも、BT FONを設置しない契約LINUSから、自宅のFONスポットにアクセスされても、一般LINUSは、何の見返りもありません。
とはいえ、一般LINUSだけでは数万程度だったホットスポットがBT FONスポットが加わって95万に増えたわけですから、提供するより利用する機会が飛躍的に増えたはず。
 

日本の場合

  1. ソフトバンクはハード(FONルーターFonera SIMPL)を配っている。ソフトウエアのBTよりは一台あたりの普及コストはかかっている。イギリス並みの100万ホットスポットになるには、1台2000円としても、20億円かかるが、基地局をたくさんつくるよりは、ましなのでしょうね。
  2. iPhoneでWi-Fi契約した人は自宅でFONを使わなくても、他人のFONスポットにアクセスできる契約LINUSである。さらに、携帯のWi-Fi契約者、iPadの3G、iPadのおまけである2年間Wi-Fi無料などみんな契約LINUSである。
  3. FONルーターの機能について、自宅がフリースポット化することも明記しないまま配布している。
  4. 配布されたFONルーターは、通信契約とは無関係のプレゼントにすぎず、使っても使わなくてもよい。別アドレスで登録すれば、一般LINUSアカウントも作れる。このため配布されたFONルーターの一部はオークションなどで第三者に渡り、FONユーザーを増やすのに一役買っている。
  5. iPhoneのメルアド(MMS)でFONルーターを登録すると、契約LINUSと一般LINUSのアカウントがひとつになってしまいます。このまま使い続けるのは問題ないですが、iPhoneを解約した場合、契約LINUSの権利は失われますから、iPhoneのメルアドでログインできなくなるはずです。そうなると、FONルーターを使っているのに、FONスポットが使えなくなります。無効LINUS?
  6. ソフトバンクはソフトバンクWi-Fiスポット(FON)を拡大中。チェーン店だけでなく、個人事業主にもADSLとFONルーターを無償提供開始。これはありがたい事です。FONルーターをこれから使うメリットは、ソフトバンクWi-Fiスポットが使える。これに尽きますね。 

BTはiPhoneなどのキャリアではないので、BT FONスポットは、モバイルPCなどのユーザーが多いのかもしれない。対してソフトバンクはiPhone他、携帯キャリアであり、FON普及の目的も携帯のパケット通信の激増をおさえるためである。iPhoneユーザーがWi-Fiを使えば通信速度はアップして快適に使えるが、料金は下がるわけでない。

イギリス同様、一般LINUSは契約LINUSにFONを開放していますが、逆はできません。これは不公平です。ですから、契約LINUSから利益を得ているソフトバンクが、一般LINUSにソフトバンクWi-Fiスポット(FON)を開放するのは、当然の義務ではないでしょうか。

FONの発想は面白いし、充分に普及すればとても役に立つインフラになるでしょう。
でも、同じアカウントで、同時に何人でもログインできたり、契約LINUSのような、違うスタンスのユーザーがこれからは増えていきそうです。アバウトであいまいな部分が残ったままで巨大化すれば、いずれ立ち行かなくなるでしょう。
儲かったお金をシステム、サーバー、人材に投資してよりスムーズに使えるようにしてもらいたいものです。

16件のコメント »

  1. fonのルーターを買って、fonを使っているものです。

    fonの接続を禁止しているプロバイダーがあるので、
    fonを導入したい知人のため
    その人が契約しているocnは
    大丈夫がどうかを、ocnのサポートに聞いてみたところ、「fon」自体がわからないので
    返答できないということでした。聞いたことも無いそうです。
    上司にも聞いたそうですが
    その人も、知らないそうです。
    サポートのひとは、そんな程度の知識しかないことに
    びっくりしました。

    コメント by su — 2010年8月13日 @ 7:56 PM

  2. 私も無線LANを使い出したここ数ヶ月ではじめて存在に気がついたぐらいですから、まだ知らない人のほうが多いでしょう。Iphoneユーザーに無料配布されたことでやっと日の目を見た感じです。便利さを享受できるのはこれからです。OCNが禁止といったところでFONを使っている事を調べようがないですから大丈夫ではないでしょうか。

    コメント by junky — 2010年8月13日 @ 10:05 PM

  3. 早速のレス、ありがとうございます。

    OCNは、禁止とは、言っていないようです。ネットで調べると、推奨もしないし、禁止もしない ということです。これは、OCNの広報の見解です。NTT系の会社ですから、末端まで話が通っていないようです。

    ちなみに、回線を提供しているNTT西日本(私は、長崎なので)は、fonの利用はOKと言われました。

    コメント by su — 2010年8月14日 @ 1:16 PM

  4. ソフトバンクが
    ネット回線無い店舗用にADSL回線ごと引いて、WIFIルーターを提供する
    サービスですが、なんと
    そのお店には、fonのIDが提供されないので
    別途、fonの会員にならないとダメだといわれました。

    既に、ネット回線があって、fonのルーターだけをもらう場合は
    fonのIDをもらえるとのことでした。

    コメント by su — 2010年8月23日 @ 6:41 PM

  5. うーん。ややこしくてよくわかりません。

    前者は、支給されるFONがソフトバンクによって登録済みであり、お店の人が新たにIDを登録できない。

    後者は、未登録の新品FONをもらえるので、お店の人がID登録が出来るということでしょうか?

    コメント by junky — 2010年8月24日 @ 12:19 PM

  6. プロバイダーはやろうと思えばFONを使っているかわかると思います
    ファームの自動アップデートの時に指定の場所につなぐであろうので そこに通信があるかないかで

    まあ FONもだいぶ立ちますが 明確に拒否をしてるところも少ないですし今のところは曖昧ですかね
    でも ソフトバンクが配ってるとなると 今後どうなるか・・・・・・・

    うちがもってるのはFONの初代なんですけどね・・・・

    コメント by エイ — 2010年8月26日 @ 9:20 AM

  7. 使用が問題視されるほど普及してくれないと、使う側のメリットも生まれないわけで。
    まだ、当分大丈夫でしょう。

    コメント by junky — 2010年8月27日 @ 9:42 AM

  8.  Fon創立時からの一般Linusです。
     ウェブブラウジング中に「個人事業主にもADSLとFONルーターを無償提供開始。」を見つけ、店舗用回線用に本日申し込みました。2週間ほどで器機を届けてくれるそうです。ホームページの説明では、「ソフトバンクWi-FIスポットをご利用するお客様:ソフトバンクWi-Fiスポットに加入しているソフトバンク携帯電話利用者(ケータイWi-Fi対応機種、iPhone)とFONメンバー(FON社が提供する世界約150ヵ国のWi-Fiコミュニティ加入者)とありました。つまり、私も利用できます。
     ところで、契約LinusがFonルータを設置した場合、その契約LinusのFonルータには、一般Linusは接続不可なんでしょうか。そうだったら困っちゃいますね。

    コメント by とんちゃん — 2010年12月12日 @ 11:34 PM

  9. 契約LINUSというのは、このページだけで通用する造語でして、FONルーター設置しなくてもFONスポットが使えるIphoneユーザーなどのことです。Iphoneユーザーは、FONルーターなくてもFONスポットは使えるのですが、FONを無料でもらえるので、仕組みもよくわからずに家で設置してしまい、自宅をフリースポット化してしまいます。もちろん、LINUSならだれでも接続できますよ。

    コメント by junky — 2010年12月13日 @ 10:10 AM

  10.  ということは、私どもLinusは、文字を読むのが苦手なiPhoneユーザー様がわけもわからずFonルータをつけてもらうと、スポットが増えてウホウホということ?
     でも、配っているFonルータって、どのくらい電波届くの?
     ちなみに、僕の所なんか3年以上たっているけど、Fonルータに接続したLinusは、一人ぽっきりです。田舎だからかなあ。人口26万の東海地区の工業都市です。
     東京などの大都市だと、Fonって結構使えるのかなあ。

    コメント by ぽんちゃん — 2010年12月13日 @ 9:53 PM

  11. 距離はいいとこ30Mぐらいでは?個人宅のFONよりも、店舗のFONのほうが実用的でしょう。スタバやミニストップ、ソフトバンク携帯ショップ等、使えるところはどんどん増えていきます。

    コメント by junky — 2010年12月15日 @ 9:43 AM

  12. 以前から、ソフトバンクから、無料でfonをもらった人が、すでに自宅にWiFi機器があるなどの理由で、ヤフオクにだしているのを見ます。
    以前は、問題ない普通のfonのルーターだったのですが
    最近配られていたfonは、ソフトバンクの携帯やスマートフォンのユーザーでないと
    Linus登録が出来ないfonとなっています。

    つまりWiFi機器を自宅にないひとが
    My Placeだけを使って
    接続はできるのですが、FON FREE INTERNET には本人は
    接続できない設定がされています。
    そのfonでは、Linus登録が出来ないので。

    これは、fonジャパンからの情報です。

    本来は、現行機種の7000円ほどの
    fonのルーター(オレンジの四角いヤツ)を買わないと
    Linus登録できないのに
    2000円ほどで、ヤフオクで購入できる丸いfon(2405E)
    を買って、Linus登録をして
    世界中のFON にアクセスしようと考えていた方には
    ちょっと、残念なニュースです。

    しかし、本来は、
    ソフトバンクから無料でもらったfonを
    転売しないで、自宅で設置してもらえば
    このようにならなかったと思います。

    不要な人は、受け取らずに
    本当に必要な方が受けとれるようにしましょう。

    しかし、この無料fonの配布も
    3月末で終わるようです。

    コメント by su — 2011年3月28日 @ 11:56 PM

  13. 亀レス失礼。
    先日、友人がiPhone買ってきましたが、FONはついてなかったです。あれこれ付いてきたコピー用紙の説明書には、Linusになるには、別途FONを購入する必要があるような事が書いてありました。ソフトバンクとFONの蜜月もわずか一年で終了のようです。

    コメント by junky — 2011年4月25日 @ 1:01 PM

  14. しかし、ソフトバンクのWiFiスポットは、fonのルーターを使用していますし、店舗や法人事務所にに無料で配布している無線ルーターは、fonのルーターです。ADSLの回線付きでfonの設置をしてくれています。今後も、このサービスは、続くようです。先月も、このサービスを利用して、知り合いのラーメン屋さんに、fonを設置してきました。これらのスポットは、iPhoneを持っている人は、無料で利用できるので、fonとの関係は、まだまだ続きますね。

    コメント by su — 2011年5月16日 @ 12:23 AM

  15. 個人への配布は終了ということですね。ソフトバンクのWiFiスポット(FON)にはソフトバンクの端末でないと接続できなくなったと言われてますが、実際には今でもLINUSなら接続できるようです。でも、対策はされるでしょう。
    都営地下鉄で、5月から提供開始されたソフトバンクWi-FiスポットのSSIDは0001softbankですが、FONと同じく暗号化なしなんですよ。これは、ファームを書き換えたフォンそのもの、あるいはFONもどきの無線LANルーターを使っているのではないでしょうか。
    iPadならIDとパスワードがそのまま使えるようなので、もしかしたらLINUSでも使えるかも?

    コメント by junky — 2011年5月16日 @ 9:01 AM

  16. LINUSの人は、今でも、ソフトバンクのWiFiスポットには、ソフトバンク以外の端末(ノートPCとか)でもアクセスできました。私の住んでいる長崎市内に、完全に無料で誰でも利用できる無線ラン基地が整備されました。2.4Gのfonと同じ普通の無線ランですが、会員になる必要もなく、IDもパスワードも必要ありません。国から補助金が出た事業で、地元のベンチャーがやってます。街中の電柱に無線機器がつけてありますが、建物の中までは、入りにくいので、お店の中に設置されているソフトバンクのWiFiスポットとは、補完関係として、やっていけそうです。これからも、fonの店舗用ソフトバンクのWiFiスポットを広げて行こうと思っています。

    コメント by su — 2011年5月25日 @ 12:15 AM

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