2011年2月23日

検証企業アリオンが、公開レポートで互換インクメーカーの社名を公表。

検証企業アリオンとは、PC関連製品の様々なテストをする会社です。2007年から公開レポートというのを発表しています。最初の公開レポートで、インクジェットプリンターの互換インクの耐久性が劣るという簡単なレポートと、当社ではこのような試験ができると紹介しています。その後も定期的に公開レポートが発表されていて、面白いので参考に読ませていただいております。

公開レポート

さて、このレポートですが、スタート時は自前でやっていたのでしょうが、回を重ねるごとにスポンサー色が強くなっていきます。最近ではキャノンとブラザーのホームページからもリンクが貼られています。最初のレポートからして、互換インクは純正に劣るという結論で、その後もずっと同じ結論ですから、キャノン、エプソン、ブラザーなどプリンターメーカーにとってはとてもありがたいレポートですが、ここまでしつこいとちょっとうんざりします。なんだか環境アセスメントみたいです。

環境アセスメントでは、例えばダム開発賛成派が、環境アセスメントのレポートを作成します。環境アセスメントの調査会社は自然破壊は少ないというレポートを作成します。そうでなければお金をもらえないからです。試験や調査データは公正でも、結論はデータの扱い方でどうにでも出来るということです。

互換インクメーカーもピンきりですから、純正インクに近い性能のインクから粗悪品まで色々あるでしょう。例えば、互換インク10社のインクを試験して純正インクに近い性能のインクが3社あった場合、この3社は除外し、純正インクと残り7社の試験結果だけを公開すれば、純正インクとの差をより明確に出来ます。まあ、やろうとすればこんな事いくらでも出来ますけど、私はアリオンがそんな事してるなんて思いません。でも、気になる点がひとつあります。

耐光、耐オゾン、耐ガス試験について

屋内耐光試験では、キャノン、エプソン各7社のインクをテストしています。そのうち、エプソン純正インク同等の結果を出した互換インクが7社中4社ありました。互換インクも結構やるじゃんと思いながら、次の耐オゾンテストを見たら、互換インクは散々な結果。でも、よく見ると、テストしたインクはなぜか7社から3社に減っています。耐光テストで優秀だった互換インクはどこへいったのでしょう?耐ガス試験ではさらにテストしたのが2社に減らされています。

この3つのレポートはリリースもほぼ同時期、試験も連続的に行われているはずです。どのような理由で段々とサンプル数が減らされたのでしょうね。ともかく耐光性の優れた互換インクは存在するという証明にはなりました。どこのインクでしょうね。

再生インクカートリッジ印刷耐久試験

これはとても参考になりました。ヘッドの拡大写真は面白い。キャノンのプリンタヘッドは焼けやすいのでやはり要注意のようです。キャノンユーザーは必見です。

その後もいくつかレポートが続きます。インクカートリッジの使用前後の重さを計測したデータもあります。当サイトのインク容量の記事の裏づけにもなりました。検証企業ですからデータそのものは正確なはずです。やっぱりインク容量はどんどん減ってますね。互換、詰め替えインクユーザーには必見です。くれぐれも粗悪インクは使わないように。

公開レポートで互換インクメーカーを公表

これまでのレポートでは、互換インクメーカーの企業名は匿名(とはいってもパッケージでわかるものもある)だったのですが、最新レポート国内大容量タイプ互換インクカートリッジユーザビリティ試験ではなぜか公開しました。これは大転換です。ユーザーに使用上の注意を呼びかける意図が明確で役立ちます。今後のレポートや過去のレポートでもメーカー公開していただけると、ユーザーにはメリットがありますのでよろしくお願いします。

きっかけが面白すぎる

このレポートのきっかけは、社内で互換インクを使ったらインク漏れが起きた事だそうです。社内では互換インクも使っていると堂々と認めています。おいおい。

すごくお金がかかっているかも

モニター100人。簡単なテストとはいえ、人件費がかかります。一般人なら経費はトータルで50~100万円は軽くオーバーしているでしょう。あるいは社員の家族でも集めたのでしょうか?公開レポートなのだから、スポンサーも公開するべきでは?アリオンの主要取引先にはキャノン、エプソン、ブラザーの名前があります。レポート作成費用は自腹でも、仕事を受注できればペイできるわけです。

なぜ7eインクか?

2世代前の7eインクをなぜ今頃取り上げるのでしょうか。理由としては、古い世代のプリンターを使い続ける人が今でもとても多い事や、古いプリンターほど互換インクを使う割合が多い事などが考えられます。最近のキャノンは古いプリンターは修理に出しても新製品と交換されてしまいます。プリンタヘッドの販売もとっくに止めました。このように強引に新製品への移行を促進しつつ、古いプリンターを使い続ける人には純正を強く勧めるというキャンペーンの一貫として、間接的に予算がついたのでしょうかね。

ユーザビリティ試験の問題点

今回のテストでは、100人がそれぞれ4つのカートリッジを装着をしたようです。ここで大事なのは、順序です。人間は学習する動物ですから、一度インク漏れをして手を汚したら、次からは同じ失敗をしないように無意識に工夫します。ですから必然的に1回目より4回目の失敗が少なくなります。しかし、今回のカートリッジ取り付けの順序は、100人全員が同じ順番(純正、ジット、プラジール、カラークリエーション)です。純正は当たり前ですがもともとインク漏れなんかしませんから、2番目のジットが一番失敗の確立が高くなります。試験結果もジットが3割インク漏れで一番悪いという当然の結果となっています。もちろん、ランダムにしたところで、あまり大きな差は出なかったかもしれません。しかし、検証を専門とする会社であれば順番を完全にランダムにしなければ正確なデータは得られない事ぐらい承知しているはずです。人間の心理は専門外なんでしょうか?

名指しされた、ジット、プラジール、カラークリエーションはどうする?

別にどうもしないでしょうし影響もないでしょうが、もうちょっと丁寧な取説は必要かもしれません。個人的意見としては、インクがたくさん入ってる為、側面をやや強く掴むだけでインク漏れしそうです。カートリッジを圧迫しないように角を持つようにすればある程度防げそうな気もしますけどね。この際、互換インクメーカーも純正以上の性能を目指してみてはいかがですか。その上で、第3者機関に検証してもらいましょう。もちろん、アリオン以外で。

そういえば、エコリカが耐力インクとか出してたなあ。これがどの程度の性能かテストしたら面白いかも。リサイクルインク業界トップなんだから、シェアを自慢してばかりでなくて、性能テストもやってみればいいのにね。

それでも使いたい?互換インク

カラークリエーションアウトレット

リセッター付の詰め替えセットが10,500円→1,386 円。これじゃあ安くて買いたくなるよね。

ジットのたぷりント

今回のレポートはこれを使ったらしいが、弁のついた構造だからインク漏れしない感じなんだけどなあ。

キヤノン(Canon) BCI-7E+9/5MP対応/5色パック
互換インクカートリッジ/増量シリーズ
プレジール(Plaisir)

結局のところ、割安感で増量タイプをつい選びたくなってしまいますが、注意して使いましょうという事ですね。

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