2006年12月1日

PX-A550の廃インクタンクエラーとチップリセッター

PX-A550の廃インクタンクエラーになった。買ってから1年半。やけに速い。ハガキを中心に3000枚ぐらい。両面と考えれば、5000ぐらいはいったかもしれないが、全面印刷ではないのでインクカートリッジはさほど消費してはいない。4色セットを5~7回買った程度のはず。確かにレイアウトの関係で、フチなし印刷を選択した事が多かったがその性だろうか。2006年8月頃に、用紙対応でプリンタードライバーが更新されたので、更新したら直後に警告表示が始まったので、プリンタードライバーまでちょっと疑いたくなる。

困った困ったと検索し、SSC Service Utilityにたどりつく。さっそくインストールし、リセットを試みるも、A550は対応機種ではなかった。しかし、機種名でPM-A700を選ぶとリセット出来た。やれやれ、これで寿命が延びた。こんなことが出来ると知らずに、修理が高いからと廃棄されたプリンターが何万台あることか。

さて、SSCでA550が出来るのは、このProtection counterのリセットと、インク残量の確認だけで、あとの操作はエラーまたは無視され、うまくいかない。ちゃんと対応してくれるとうれしいのだけれど。SSCを常駐させてからは、時々、インク残量をチェックしている。残量表示が67パーセントとか細かいのと、Head ink shot(インクショット)も確認できるからだ。この残量表示を見ていて、あまりにもインクの無駄が多いのを再認識してしまい、チップリセッターを購入した。

チップリセッター

先日、イエローがインク切れになり、初めてチップリセッターを使ってリセットした。
インク切れになったときのインクショット数は15200だった。もちろんインク残量は0%。これがリセットして100%になり、来年の年賀状130枚、とりあえず印刷できたので、ちょっと得した気分。
しかし、充填動作だけで、インクショットは799増加し、他のインクは7パーセントも減ってしまった。はたして本当に節約できているのか。

単純に考えると、インクを一色ずつ交換すると、4色独立インクでは充填操作の為、3回*7%=21%もインクを無駄にしている。チップリセッターでインクカートリッジを復活させると、さらに充填操作が倍に増えるので、21*2=42パーセントもインクを無駄にすることになる。それなら、2色、3色同時にリセットをかけたほうが無駄を防げるような気がする。インクがかすれるまで使ってしまうのも、プリンターを傷める可能性もあるし、復活のためインク吸引を繰り返せばインクの消費が激しくさらに不経済だ。よくよく残量を見極めて、ギリギリで交換するのがいいのだろうか。検討してみた。

エプソンのインクカートリッジには、約15グラムインクが入っていて、インク切れまで使うと12グラム消費されるらしい。残りは3グラム。
この12グラムとインクショット数15200を対応させてみよう。
実際には15グラムのインクがあるのだから、本当は15/12*15200=19000ショットまでプリント可能なはずだ。でも、この+3800ショットの為に、1色ずつインク交換したら、充填作業で2397~2739ぐらいインクショットが増加する。結果、1000ちょいしか得しない。

ちゃんとインクごとに残量をメモしておいて、各インクを125~130%ぐらいで使いきり、なるべく同時にインク交換&リセットするのがいいのだろうか。

例えば、イエローがインク切れになったら、チップリセッターで復活させ、次にインク残量が70~75%になった時点で新品に交換する。
イエローの交換時にシアンが残り50%だったら、同時にリセッターで100%にし、残り25パーセントになった時点で新品に交換。こんな風に、カートリッジのリセット&交換をなるべく同時に(出来れば4色すべて同時に)行えば、インク代が、2~3割は節約できそうだ。

乱暴な計算では、1カートリッジ1,000円とすると、1色交換するだけで、他の3色も7パーセント減り、210円分もインクを無駄にし、これが4回で840円の無駄になる。8色インクのプリンターなんて考えただけでも恐ろしい。

数日間、プリンターを使用しながら残量を記録してみた。SCCによるインク残量とインクショットの計測

  インク残量表示(%) インクショット数(ショットと呼んでおく)
操作 シアン マゼンダ イエロー シアン マゼンダ イエロー
初計測 100 39 21 1 1789 9645 11956 14614
年賀状印刷中インク切れ 93 31 13 0 2814 10656 12961 15200
カラーインクまとめてリセット 86 100 100 100 3613 799 799 799
一色ずつより、まとめてやった方が節約できると思い、3色同時リセットしてみた。インク充填動作のあと、インク残量は100%と表示されるが、インクショットはしっかりカウントされ、799ショット増加している。どうやら15200ショットでインク切れになるらしい。
年賀状印刷終了時 74 88 89 84 5193 3440 3325 3968
黒をリセット 100 81 81 76 913 4353 4238 4881
特に必要はなかったが、黒のリセットもしてみた。カラーインクも同時に吸引され913ショット増加。7%も残量が減った!
電源ON 100 80 81 76 925 4436 4318 4961
減小分 変わらず 12 83 80 80
電源のONだけでもわずかにインクが消費される時もある。毎回ではなく時々。残量表示には現れなくても、ちゃんとインクショットは加算されている。
ハガキ17枚ほどプリント 100 78 79 74 980 4630 4498 5124
減少分 0 2 2 2 55 194 180 163
カラーのイラスト印刷。絵の面積はあまり多くないので、消費も少ない。1枚10ショットで印刷できれば、1800枚ぐらいいけるはず?
累計インク使用量 26 91 108 126 6173 15286 17459 20324
ここまでの累計を出してみた。イエローは100%+リセット後26%使用。インクショットも20324ショットとなり、交換。
イエローを新品のカートリッジと交換。チップは引き継いだ。充填動作なし! 100 78 79 74 983 4640 4507 5131

もちろん、インク充填時だけでなく、電源ONや、数十枚印刷ごとに勝手に始まる自動ヘッドクリーニングもあり、なかなか印刷そのものだけに、インクを使わせてはくれない。数日おきに数枚印刷するパターンが一番無駄が多いかも。

電源OFFでの、インクリセットも試みたが、ちゃんとカートリッジを新品と認識されてしまい、充填動作が始まってしまった。インクショットが0ではだめなようだ。それならば、新品カートリッジあるいは、インク切れカートリッジに、中古ICを付けてみたらどうだろう。
新品で使用し、インク切れで一度リセットしてまた使い、残量70%で抜き取ったカートリッジのICを取り外し、これを新品のカートリッジにつけてセットする。すると、中身は満タンだが残量70%のカートリッジとして認識され、充填動作は起こらないはず。

ではローテーションとしてこんなのはどうか。

エコローテーション

新品をセット→インク切れでリセットして再使用→残70%で終了。
残70%のICを新品につけてセット→インク切れでリセットして再使用→残35%で終了。
残35%のICを新品につけてセット→インク切れでリセットして再利用→残0%で終了。
新品に戻る。
3つの新品カートリッジで、充填動作が、4回で済む計算。

通常は、新品3個ならインクは表示上300%使用可能で、充填動作は、3回である。
これを、リセッターを使う事で、新品+リセット1回、125*3=375%分と使えるインク量を増やすことは出来るが、充填動作も6回に増えて捨てるインクも増加する。

エコローテーションでは、125*3+7*2=389%。
新品をつけた時の充填動作を2回減らせるので、印刷に回せるインクが増え、充填動作が4回で済む。

通常ではカートリッジ3個の使用でインク300パーセントのうち、他色インク交換時の同時インク吸引で、3*3*7=63%無駄にし、300-63=237%しか残らない。
リセッターを使うと使えるインク量も増えるが、インク充填回数も倍になり、6*3*7=126%の無駄、375-126=249%。と以外と変わらない。

エコローテーションでは、他色の充填は、4*3*7=84%。389-84=305%。ノーマルに比べて305/237≒1.3倍のインクを使うことが出来る。紙上の空論のようではあるが、カートリッジ3個で4個分使えると思えば、やってみても面白い。
なにより、インクを無駄にしないのが楽しい。

SSCでの残量チェック。
残量をメモして把握する。
なるべく同時にたくさんのカートリッジを交換&リセットする。
電源OFFでのインク交換。
ICチップ付け替え。

この辺がポイントか?
それにしてもこんなことを考える自分のせこいこと。早く、呪いのような、現在のプリンターインクのシステムの霧が晴れて欲しいものである。
DIYプリンターキットなんてできないものか。

追記

電源OFFでのインク交換では、インク残量が100%(新品)でないインクならば、電源ONしても充填動作は起こらない事を確認した。しかし、電源OFFでインク交換するためには、電源ONして、プリンターヘッドが移動している最中に、コンセントを引っこ抜くあるいは、電源タップのスイッチで落とす必要がある。こうするとヘッドがフリーになってインク交換位置に手動で動かせる。
しかし、すぐに壊れる事がないにしろ、毎回では気がひける。買って一年以上経っていて、修理に出すつもりもないのなら、いっそのことヘッドを隠しているプラスチック部分を切り取ってしまおう。そうすれば、好きなときにいつでもインクを出し入れ出来る。→私はやりました。便利です。プラスチックカッターで定規をあててキーコキーコ。削りカスをプリンター内部に落とさないよう注意。

簡単で確実なのは、やはり4色同時交換かもしれない。せっかく独立インクなのにねえ。
4色とも新品カートリッジでスタートし、どれか1色インク切れになったら、4色ともリセッターをかけ、再使用する。
どれかひとつのインク残量が60~70%ぐらいになったら、すべて新品に交換。こうすることで、一色ずつ交換した場合の充填による無駄21パーセントを確実に防げる。各色の減り方の違いにあまり差のない使い方をしているのなら、このほうが簡単で確実だ。

リセットして再使用したイエローが残り74%、インクショット20000を越えたので、取り替えた。
カートリッジをばらしてみると、タンクはほぼ空で、最後の通路にちょっと残る程度。重量は25グラム。ここまで使うと振ってもチャポチャポ音がしない。まあまあ満足。チップを取りはずし、新しいカートリッジに取り付けてプリンターにセットし電源ON。プリンターはインクを交換されたことに気づくはずもなく、何事もなかったようにプリント出来る。当たり前か?

ICチップはそれだけをはずすのではなく、チップのついたプラスチックごとマイナスドライバーなどでインク本体から外します。はずしたものは、押しこめばまた簡単にはまります。以外と楽です。31タイプの場合。→チップのついたプラスチックごと簡単に付け替えできるのは、この形のカートリッジの特徴です。以前のものも今年の新製品にも出来ない芸当です。このカートリッジの特徴は、プリンターの機種と色を区別しているのは、ICチップのついているプラスチックの角のような形の部分のようだ。ここが、機種と色ごとに出っ張り方や形が違うことに気がついた。ようするに、PX-A550でG920のインクやG5500のインクを使うことも、その逆も簡単に出来てしまうということだ。
だからなんだという気もするけど、面白そうだ。

PM-A700 PM-A850 PM-A870 PM-D750 PM-D770 PM-G700 PM-G720 PM-G800 PM-G820 PX-A650 PX-V630 PX-G5000 PX-G900 PX-G920PX-5500PX-A550 PX-V500 PX-V600 。

チップのついたプラスチックごと交換すれば、これらすべて、どの機種のどの色の入れ替えも互いに交換可能なはず。
個人的には、G820あたりのジャンクで、PX-A550の4色とG5500のライトブルーとライトマゼンダで6色顔料プリンターでも作ってみたいかなあ。

2008年10月

他のページにありますが、染料プリンタを顔料化したり、モノクロプリント専用にインクを作ったり、あれこれ遊んでみました。こんな遊び方が出来るのも、2系、3系インクのプリンタのメリットです。最近の新製品では、プリントが高速になった以外は、画質も変わらないし、使うほどコスト高です。私の最近のお気に入りはPM-D600です。
上に書いたインクの交換方法。めんどくさくて続きませんでした。最近のインクの交換の仕方はこうです。

新品インクをセット→残量ゼロ→チップリセット→最後まで(かすれるまで)使う→交換。

ある色を交換するときに他のインクも重量を測ります(デジタルキッチンスケール1000円にて)。24グラムで空ですから、25グラムのものはついでに交換してしまいます。そうしないとすぐにインク切れになって無駄になります。純正インクも電器屋では買いません。ハードオフなどのリサイクルショップで、1個100~500円で結構見つかります。ネットではこちらを利用しています。入荷するとすぐに売り切れてしまうのでこまめにチェックしています。あまり教えたくはないのですが、手持ちのインクのストックもずいぶん貯まったので。
純正インクのアウトレット インクのジット
純正インクを半額以下で購入できれば、ずいぶん気楽にプリントを楽しめます。(2008/10)

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